日本人の心はどこへ消えた?

朝活ネットワーク名古屋20191118

進行役:佐々木あきらさん

テーマ:日本人の心はどこへ消えた?~日本の歴史と伝統の視点から「日本人の心」について一緒に考えましょう!~

【内容】古来より100年ほど前まで2000年以上に亘り、日本人には「幼少の頃から培う心」がありました。
しかし残念なことに、その心は、現在失われつつあります。
心の問題として、虐待やいじめがよく取りあげられます。
“ブラック”と呼ばれる労働環境も挙がります。
将来に希望を持てない人や自分探しをしても見つけられない人が、増えていることも関連として出てきます。
その他にも、家庭といった身近なところから、職場や地域社会といったところまで、何か問題が起きた時に、その原因が「心の問題」であったということは、いくらでもあります。
これらの問題は、私たちが「本来持っている心」に気づき、発揮することで解決されます。
「日本の歴史と伝統」の視点から「日本人の心」についてお話したいと思います。
「今の日本て、何かおかしくない?」と、漠然と感じている方、その理由を一緒に考えてみましょう!

【プロフィール】
豊橋で小学生から高校生までを対象とした学習塾を経営。教育業界には学生の頃から携わっており、アルバイト講師やボランティアスタッフ時代を含めると20年以上。日々、生徒たちと接する中で、「心」を養うことの大切さを実感。開業前に、自己啓発や投資などのセミナーに参加する中で、1冊の本【真説「陽明学」(林田明大著)】と出会う。その中で、「日本人が大切にしてきた心」の一端に触れる。また、(陽明学の勉強とは全く別の流れで)開業時より、大人向けのビジネス気学勉強会を主催。東洋思想の流れを汲む気学を学ぶ中で、「東洋思想の華」と呼ばれる陽明学への思いが一層強くなり、2019年7月に林田明大氏を名古屋に迎え、「日本陽明学」の講演会を開催。現在も、学習塾経営の傍ら勉強を継続中。

佐々木さんは豊橋で学習塾を経営され、大学生のときからのアルバイト時代を含めると20年以上かかわられています。

そんな佐々木さんのお話はまず今の学校現場の現状のお話から始まりました。
校内暴力、イジメ、児童虐待、統計上の数字とその背景をお話いただきました。
どの数字も増加傾向にあります。

子供たちにとって自殺まで至るキツイ状況は、学校でのイジメより家庭不和や父母の叱責。
家庭がやはり大切です。

うつ病も増加傾向にあります。
ブラック企業の問題もあります。

そんな日本の現状ですが、日本人とはそもそもどんな民族なのでしょうか?

アフリカから始まった人類。

おそらく日本人のルーツは、朝鮮半島からやってきた説が有力。

1万年以上長く続いた縄文時代。
日本には北から南まで集落が散らばっていて、北海道から九州まで人は住んでいました。

縄文時代は狩猟採取時代でしたが、簡単な畑作もしていました。

当時、新潟県の姫川で採れる「ヒスイ」が北海道でも見つかっている。
東北や様々な場所で見つかっている。
このことから集落同士で交流があり、お土産の文化で物々交換をしていたことがわかります。

ヒスイの産地も占領され、独占されることはなく、お土産の文化で特産品を交換する文化があったのではないか?

そう考えると、縄文時代の日本人は「取り合いをしない文化」があったのではないでしょうか?

縄文式土器も装飾がかなり施され、実用性には問題があったのではないか?と思うほど派手な精巧な装飾です。
これを見るといかに日本人が芸術的な精神を持っていたか?
ということが理解できます。

弥生時代に入り、日本貧富の差があり、争乱が日本で起こるようになりました。

そうして古墳時代に入り、天皇が誕生し、仁徳天皇の治世のお話。

仁徳天皇が家から煙が上がっていないことに気づきました。

煙が上がらないということは、料理をしていない。
コメを炊いていない。

仁徳天皇は民が飢えていることを知るのです。
料理ができないほど民が飢えている。

そこで3年間、年貢をとらないことを決めて、さらにその後も3年間。
年貢を取りませんでした。

それほど民のことを考えていた。
仁徳天皇は自分はボロボロの家に住んでいた。
民の幸せをまず考えていた。

万葉集でも庶民は自分の気持ちを率直に表現していました。

鎌倉時代、安土桃山時代、集落ごとにみんなで自炊生活を営んでいました。
庶民は領主に対しても意見を言っていました。

江戸時代には庶民の文化が花開きます。
全国各地に藩校が設立されました。

儒教の中で重要とされる「四書五経」は徳川家康は大好きで全国に「四書五経」の教えは広まりました。

「小学」という書物がありこれが子供向けのテキストでした。

この「小学」が人を教育するのにとても優れている本でした。
いかに生きていくか?人生の中での「モノの考え方」「人との接し方」を書いた「人を育てる」学問でした。

小学は酒掃(清掃)、応対、進退を教えています。

親を愛し、目上を敬い、先生を尊び、友を親しむ。

人の道を教えること。
自分の身を修め、家を整え、国を治め、天下を平らにすることにつながります。

今の日本に足らないことはまさにこの「小学の教え」ではないでしょうか?

清掃は人が持っている「良い資質」を引き出します。

応対は挨拶です。
応対の基本は挨拶なのです。

進退は立ったり座ったり、進んだり、退いたりという作法です。

このような日々の習慣こそが大切。
今の日本の足らないところ、教育現場、ブラック企業などの世の乱れは
「小学」の教えを教育現場に落とし込むことで改善されるのではないでしょうか?

江戸時代には知識層は朱子学。
庶民は陽明学を学んでいました。

陽明学は自分の人間性を発揮する学問です。
日常生活の中で「心」を磨く。
人間が本来持っている善悪が判断できる能力。道徳心である「良知」を日常生活の中で実践する。
この教えが庶民に浸透していました。

日本の歴史は精神性が爆発の縄文時代。
モノ言う庶民だった鎌倉時代。
貴族から庶民に文化が浸透した安土桃山時代。
人間性を追求した江戸時代。

そのような日本人の紡いできた歴史。

佐々木さん。
私たちが何を大切にすべきかを感じることができたありがたい発表をありがとうございます。

佐々木さんが主催で開かれる日本陽明学の講座が、陽明学の研究家で実践者である林田明大先生(はやしだあきお)を招いて
ウインク愛知で行われます。
12月7日(土) 9:20〜11:50
14:10 ~ 15:40  の2部構成で開催されます。
ぜひ興味のある方ご参加ください。
https://www.kokuchpro.com/…/b9ae099fc0cbc58ec233a97…/813292/
林田先生の地方での公演はこれで最後になります。